3月3日はひな祭りですが、年明けから雛人形はあちこちで売られています。
そんな中子どもの初節句で、雛人形を両親に買ってもらうという人も多いですよね。
しかし雛人形を色々調べたりしてると、木目込みと衣装着という種類が…
一体木目込みとはどんな人形のことなの？
今回は雛人形の木目込みと衣装着の違いについてみてみましょう！

雛人形の木目込みとはどんな人形？

お正月が終わり、あちこちのショッピングセンターやデパート、人形専門店、はたまたインターネット上でも雛人形が売られていますね。
テレビを見ていても雛人形のCMを見ない日はないと言っても過言でないくらいですし、新聞広告にも雛人形のチラシが折り込まれていて、バンバン宣伝しています。
そんな中に「伝統の木目込み人形」「○○の木目込み雛人形」こんな言葉が。

雛人形の商品名にも書いてある「木目込み」ですが、この木目込みとは一体何のことなのでしょうか？

「木目込み（きめこみ）」とは、人形の製法の一つの名称。

まず人形の形をした枠に桐の粉を混ぜた粘土を詰め、胴体を作ります。
そしてその胴体に着物の淵やシワなどのラインを掘り、そのラインに目打ちなどで布の端を押し込んでいき（これを木目込むと言います）、衣装を着ているように仕立てていきます。
こうして作られた人形を「木目込み人形」と言います。

木目込みは人形の製法名ですので、雛人形だけを木目込み人形と言うわけではありません。
木目込みで作られた動物の置物などもありますし、毬（まり）などもあります。
大がかりな道具なども必要ないので、意外と手軽に作れ、ハンドメイドの一つのジャンルでもあります。
もしかしたら身近に木目込みで人形作りや、パッチワークなどをやっているおばあちゃんがいるかもしれませんね。
手軽な木目込みのキットもあるようです。

雛人形の木目込みと衣装着どっちがいいの？

さて木目込み人形がどんなものなのかは、何となく分かっていただけたと思います。

じゃあ、木目込み雛人形と、よく見かける普通の雛人形、どっちがいいの？ってところですよね。

ところで普通の雛人形は何と呼ばれるかご存知ですか？
売り場などで一番見かけるあの雛人形は、「衣裳着（衣装着、いしょうぎ）」と呼ばれます。
市松人形なども衣裳着のものが多いですね。

パッと見、デザインによっては木目込み雛人形も衣裳着雛人形も、そんなに変わりがないように見えます。

木目込み雛人形と衣裳着雛人形、どちらを選ぶといいのか？
それは、正直好みの問題になってくると思います。

特に現代は雛人形の作成技法に関わらず、デザインや形態も様々なものがあり、バリエーションが豊富です。
私自身も含め一般の方では、雛人形を見て木目込みだとか衣裳着だとかはすぐに判断がつかないかもしれません。

大切なのは雛人形に愛着が沸くかどうか、だと思います。
ですので雛人形を選ぶ時は、まずお顔や衣装、小物、全体的な雰囲気などじっくり見比べてみて下さい。
それで気に入ったものが木目込みなら木目込み人形がいいと思いますし、衣裳着なら衣裳着人形がいいでしょう。

雛人形の木目込みと衣装着の違いは？

前述した通り、現代では雛人形のバリエーションが豊富。
ですので、衣裳着人形は絶対こう、木目込み人形は絶対こうとは言えませんが、一般的にこんなものが多いよ、という違いはあります。
木目込み人形と衣裳着人形の違いについてご紹介しますので、雛人形選びで迷ってしまった方は参考にしてくださいね！

木目込み雛人形の特徴

・比較的コンパクトなものが多い
・ナチュラルで温かみのあるかわいらしさがある
・お顔は全体的に丸くふっくらとしいて、多くの物が手書き

衣裳着雛人形の特徴

・段飾りなど豪華で大きいものが多い
・小物や衣装も華やかで豪華なデザイン
・大人っぽくシャープな美しいお顔

かわいい雛人形が欲しいのであれば木目込み人形、豪華な雛人形が欲しいのであれば衣裳着人形がおすすめです。

他にもアパートなどで雛人形を飾るのに、あまり大きな場所を確保できない…そんな時はコンパクトな木目込み人形がいいですね。
三人官女や五人囃子まであるけれど、コンパクトで飾りやすいのは、木目込み人形ならではです。

ただ大きな飾る場所を確保できなくても、親王飾りや収納飾り、ケース飾りなどでしたら豪華な衣裳着人形も比較的コンパクトですよ。

とにかく豪華なものを！
そんな時は、やはり衣裳着人形ですね。
着物のボリュームのある華やかさは、衣裳着だからこそです。

まとめ

優しくてかわいい印象の木目込み雛人形と、豪華で華やかな衣装着雛人形。
どちらもとても素敵ですね！
女の子の子供に贈る大切な雛人形ですから、よーく雛人形を観察して、じっくりと見比べてみてください。
この子がいい！
そんな素敵な雛人形に出会えるといいですね♪