夏の終わりから始まり、秋にはピークを迎える台風。
雨が強くて洪水になったりするのももちろん怖いですが、強風もかなり怖いものです。
風が強く吹いたときに家が揺れると、かなり恐ろしいものです。
しかし新築でも台風の強風で家が揺れるということはあるのでしょうか??
今回はなぜ新築なのに台風の風で家が揺れるのか、見てみましょう。
台風の風で家が揺れた!
秋になると毎週のように発生する、台風。
台風が自分の住んでいる地域を通過したとき、住んでいる家が新築なのに強風で家が揺れた…!
家の中にいるのに安全と感じられなく、また新築なのに風程度でで家が揺れてしまうことは想定外だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな時はとても怖い思いをしますね。
地震の多い日本ですから、家を新築するときは、地震に強い家を!と思ってハウスメーカーを選んだり、建てられた方も多いと思います。
それなのに台風の風で家が揺れてしまっては、大地震が来た時に家がつぶれてしまうのでは…?
地震に強い家なのに、台風で家が揺れることって普通??
まさか欠陥住宅じゃ…
そんな心配にもなってしまいますよね。
台風で家が新築でも揺れることがあるの?
地震に強い家を建てたはずなのに、台風の強風や暴風で新築の家が揺れた…
一体、どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?
答えとしては、強い風で全く揺れない家というものはありません。
やはりどんなに新しい家でも暴風などが吹けば、多少は揺れてしまいます。
しかし風でどれくらい揺れるのか?については、実は耐震構造が関係してきます。
建物の耐震構造には
「耐震工法」と「免震工法」「制震工法」
の3つがあります。
一般的な新築住宅にはもちろんどれかが採用されていますが、現在多くの家では従来からある、筋交いなどを入れる耐震工法が用いられています。
それに比べ新しい技術である「免震工法」は、これから主流となっていくのではないかと言われている工法で、上層階が存在するタワーマンションなどでは、免震工法が多く採用されてきています。
それぞれの耐震構造にはもちろんメリットデメリットが存在し、コストがかかるが地震での揺れをあまり感じない「免震工法」、コストは抑えられるが地震の揺れを大きく感じやすい「耐震工法」、その間である「制震工法」とざっくり分けられます。
しかしこれらは地震の話であって、実は台風になると話はまた別になるのです。
ですから地震に強い新築の家でも、台風の風で家が揺れるということは十分ありうるのです。
台風で家が揺れる原因とは
前章でお話しした通り、台風の風で家が揺れるのは耐震構造が原因である可能性が高いと思われます。
もし地震に強い家を新築で建てたならば、免震工法で建てられているかもしれません。
大きな地震でも内部でほとんど揺れを感じないと言われている免震工法ですが、実は台風の強風には効果がないのです。
これは建物自体が木造であっても、鉄骨造であっても変わりません。
実は逆に地震で揺れやすい耐震工法や制震工法の方が、台風などの強風には強いのです。
ですから免震工法は地震には強いが、台風などの強風では揺れやすいというデメリットがあるのです。
地震の揺れと、強風の揺れでは、建物に対する力の加わり具合が異なるからですね。
新築なのに台風の強風で家がすごく揺れる!!という方は、一度家を建てられた時の仕様書を確認してみてください。
もし免震工法であったならば、その免震工法が原因と思っていただいて間違いないでしょう。
まとめ
新築の家が免震工法で地震に強いはずなのに台風でめちゃくちゃ家が揺れて…と心配になるかもしれませんが、地震と台風では建物に対する力の加わり方が異なりますから大丈夫です。
台風の強風で家がすごく揺れても、地震で家が潰れてしまうというわけではありませんので、安心してくださいね。
しかしもし家の仕様書や設計書を確認しても「耐震工法」や「制震工法」であったにも関わらず、台風の強風で家が大きく揺れる場合はほかに原因がある可能性があります。
その場合は一度早めに家の点検などをしてもらうと良いでしょう。