歴史の古い、雛人形。
雛人形を早く片づけないと、嫁に行き遅れるだとか、
そんなことを言われた経験はありませんか?
歴史が古い分、色んな言い伝えがありますね。
その中でも雛人形は代々受け継いでいってもいいのかと、
由来や歴史について調べてみました!
雛人形って親から受け継ぐものなの?
雛人形には、各家庭に色々な言い伝えがあるかと思います。
でも各家庭によってその言い伝えは全く違うので、時には対立してしまうことも…。
「雛人形は一人一つだ」
「雛人形は親から受け継ぐものだ」
色々な意見があります。
さて一体どちらが本当なのでしょうか?
実はどちらも正解はなく、その人やその家庭の考えだけなのです。
もしあなたが親の雛人形に愛着があり、親からもぜひ受け継いでほしいと言われたら、
受け継いで、大切に飾るのもいいでしょう。
もし親から
「もう古いし、新しいのにしたら?」
「孫に新しいのを買ってあげたい!」
と言われたら、新しいのを買ってもらってもいいでしょう。
また飾る場所を考慮して、受け継ぐものが大きくて飾れそうになければ、
アパートのうちだけ小さなものを飾るのもいいですし、受け継いだものの一部だけ飾るのもいいです。
周りの意見を参考にしつつ、では実際飾ることは可能なのか?
や、親の雛人形の状態などを考慮して、受け継ぐかどうか判断しましょう。
ちなみに私の体験談ですが、親の雛人形は受け継がず、娘に新しいものを買ってもらいました。
親のものは七段飾りでとてもじゃないですが飾る場所がなかったですし、一部割れたり壊れたりしていましたので、
古い雛人形は処分し、三段飾りのコンパクトなものを買い直しました。
かわいらしいピンク系の雛人形が買えて、私も娘も満足してますよ!
雛人形の由来について
さて、なぜ雛人形が受け継いでも受け継がなくてもいいのかというと、
その理由は雛人形の由来にあります。
雛人形は元々、平安時代の女の子の人形遊びの道具でした。
今で言うおままごと道具の一つですね。
その一方で、当時は子供の頃に病などで死んでしまうことが多く、
無病息災を願って、節句に季節の食べ物などをお供えして、
人形(ひとがた)と共に川などに流す風習がありました。
その二つがいつしか一つの行事になり、今の雛人形があるというのです。
そのため雛人形のルーツを人形遊びのおもちゃと考えるのか、
身代わり人形と考えるのかで、受け継いだほうがいいのか変わってきますね。
人形遊びのおもちゃであるならば、受け継いで大切にしていった方が人形も喜ぶでしょうし、
身代わりの人形であるならば、一人一つ雛人形が必要になってきます。
しかし現代での雛人形の立ち位置としては、どっちつかずだと思います。
おもちゃというほど軽い存在ではないでしょうし、
身代わり人形みたいに川に流すわけでもないですしね。
その家、その人それぞれの解釈があっていいと思います。
雛人形の歴史について
先述した通り、雛人形の始まりの一つは身代わり人形であり、「形代(かたしろ)」というものでした。
この形代の歴史はかなり古く、縄文時代の土偶などもそのひとつです。
形代に身の穢れや災いを移し、川に流すことで身代わりにしていました。
川に流すため、草木などで人形が作られていたそうです。
その後、天児(あまがつ)、這子(ほうこ)というものが身代わり人形として作られるようになりました。
この頃身代わり人形の他に、観賞用としての人形も作られるように。
江戸時代のころから身代わり人形が嫁入り道具となり、
貴族のものであった人形も庶民の間で使われるようになり、現在のような芸術性の高い雛人形になったそうです。
人形遊びや観賞用である人形と、3月の節句に行われていたお祓いの儀式が結びつき、
今のひなまつりになったということです。
始めは宮廷のみで行われていたひなまつりですが、1700年頃には今のように一般家庭でも行うようになったそうですよ!
まとめ
予想以上に雛人形の歴史は古いようですね。
現代風のお雛様もとてもかわいらしいですし、昔からのお雛様も趣があって素敵ですよね。
雛人形には色々な解釈や捉え方がありますが、一番大切なのはお雛様を可愛がってあげることだと思います。
古いお雛様も新しいお雛様も大切に、可愛がってあげましょう!